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2026.07.28

『まだ必要ない』が、『こうやって使う』に変わるまで。

以前、義母の手すりについて二度ブログを書きました。

最初は、

「私はそんな歳になっちゃったんかねぇ。」

「まだ必要ないんですけどね。」

と、手すりを付けることに抵抗がありました。

そこで、いきなり住宅改修をするのではなく、 まずはレンタルで試してみることにしました。

使ってみると、

「便利だよ。毎回つかまっちゃう。」

そんな言葉が返ってきて、 住宅改修で取り付けることを考えるようになりました。

そして先日、 ケアマネジャーさんと福祉用具の担当者さんに来ていただき、 住宅改修の見積もりをお願いしました。

市の補助金を利用しながら、 どこに手すりを付けるのが一番良いのか。

優先順位を考え、工事内容を決めていきました。

その後、 今レンタルしている玄関内の手すりの位置を調整するため、 みんなで玄関へ移動しました。

すると、いつもの親子げんかが始まります。

「ステップを使えばいいんだよ。」

そう言う息子。

「使う時と使わない時、半分半分かな。」

と答える義母。

お互い譲らず、平行線です。

そんな空気を変えたのは、ケアマネジャーさんの一言でした。

「こう使うと安全ですよ。そうしましょうよ、お母さん。」

すると義母は、

「そうだね。そうするか。」

と、すんなり受け入れたのです。

そして、お二人が帰られたあと。

義母は一人で、

「こうやって上って、こうやって下りる。」

とつぶやきながら、何度も手すりを使う練習をしていました。

その姿を見た時、私は驚きました。

あれほど

「まだ必要ない。」

と話していた義母が、自分から使おうとしていたからです。

人は、誰かに説得されたから変わるのではなく、 自分で納得した時に変わるのかもしれません。

その姿を見ながら、ふと、お客様の言葉を思い出しました。

「捨てなきゃなのは、わかってるんです。」

「でも、小曽根さんは『捨てろ』って言わないから好き。」

実家片付けや生前整理も同じです。

周りがどれだけ「片付けた方がいい」と思っていても、 ご本人が納得していなければ前には進めません。

だから私は、無理に背中を押すことはしません。

その方が「手放してもいいかな」と思える日まで、 一緒に考えながら待ちたいと思っています。

急がせるのではなく、寄り添うこと。

その積み重ねが、「やってみようかな」 という気持ちにつながるのだと思います。

義母の手すりを見ながら、改めてそんなことを感じた一日でした。



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