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2026.11.03

「片付けよう」より「トイレまでの道を広くしよう」

先日、高齢のお客様からお掃除のご依頼をいただきました。

ご家族が、歩く場所を確保するために家具を移動されたとのこと。

伺ってみると、お部屋が以前より広くなっていました。

家具を動かした場所を掃除し、出窓のカーテンも外してお洗濯。

カーテンを外すために出窓の物を全部下ろしたので、「せっかくだから、要るものと要らないものも分けてみませんか?」と声をかけてみました。

すると、お客様も「そうね、いい機会だから」と、次々に整理を始められました。

お掃除が終わる頃には、お部屋が広く明るくなり、「きれいになって良かった」と喜んでいただけました。

今回、改めて感じたことがあります。

片付けは、きっかけと声のかけ方が大切だということ。

実家の片付けが気になっていても、

「少し片付けたら?」

と言うと、

「まだ使うから」
「困っていないから」

と断られてしまうことがあります。

そんなときは、少し声のかけ方を変えてみませんか。

「夜中にトイレへ行くとき、転んだら心配だから、通り道を広くしない?」

「家具を少し動かしてみようか。手伝うよ」

ただ片付けるのではなく、安心して歩けるようにするための提案です。

まずは寝室からトイレまでの動線を一緒に確認する。

家具の配置を見直したり、通り道を広げたり。

そして、物を動かしたついでに、

「せっかくだから、要るものと要らないものも分けてみようか」

と声をかけてみる。

今回のお客様も、掃除というきっかけがあったからこそ、自然に整理を始められました。

最初から家中を片付けようとする必要はありません。

まずは、毎日使う通り道だけでも。

もちろん、動線を広げれば転倒を必ず防げるというわけではありません。

それでも、暮らしの中の危険を減らすことにはつながります。

そして、もう一つ大切なことがあります。

「片付けたら、暮らしやすくなった」という小さな成功体験です。

親御さんがそう感じられれば、次は別の場所も片付けてみようかな、という気持ちになるかもしれません。

子ども世代も、無理に片付けを迫らなくて済みます。

「次はここもやってみようか」

そんな会話が生まれたら、うれしいですね。

片付けは、捨てることから始めなくてもいい。

まずは、安心して歩ける場所をつくることから。

それも、実家の片付けの立派な第一歩です。


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